未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#6 授業受講時にセットしておきたい3つのマインド

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今回は、実際に授業が始まったときに持っておきたい3つのマインドについて書いてみようと思います。

 

授業、主体的にコントロールしてますか?

 

最も大切なポイントは、授業の主導権を先生に渡すのではなく、我々生徒側が握るということです。

 

先生側も、生徒の弱点を見つけて改善しようと努力はしてくれますが、結局のところどんな能力をどのように伸ばしたいかは自分にしか分からないことですし、先生任せでは効果が半減してしまうのは受験勉強を一度でも経験したことのある人であれば分かると思います。

 

なので、授業でどんなことを勉強したいのかは自分でよく考え、どんどん先生に伝える必要があります

 

例えば私の場合は、一部の先生が記事を持って来てリーディングにウェイトを置いた授業を始めたときは、

「悪いけどリーディングは自分でできるからスピーキングに注力させて!いっぱいしゃべらせて!」

 

発音の授業において、単語や文章を音読する練習ばかり続いたときは、

「リーディングのときには正しく発音できるけど、スピーキングになると話す内容に気を取られて発音が乱れるから、それを指摘して!」

 

と、先生に伝えていました。

 

もちろん最初から完璧に授業イメージを描くのは難しいはずなので、やり始めてから分かってくる部分があるのは問題ないです。が、コンテンツの提供は講師にお願いしつつも、目的や授業の方向性はしっかり自分で把握し、必要に応じて都度変更を依頼していくことが必要です。


 

また、講師側の立場で考えてみても、生徒に授業内容に対するリクエストを受けると、嫌がられるどころか喜ばれることが多いです。彼女らも最初はどんな授業をしたら良いか分からず、どうしても手探り状態になってしまうためです。リクエストすることによって、彼女らにとっても授業内容のイメージが湧きやすくなるだけでなく、より手ごたえも感じてくれるはず。

 

あまりリクエストしたらなんだか申し訳ないと感じることがあるかもしれませんが、英語力を伸ばすのが目的であることを忘れてはいけません。支払っているお金に対して十分な対価を得られていないと感じるのであれば、得られるまで粘り強く伝えるべきです。私も同じことを感じたことがありますが、英語を使って何かしようとしている人がこの程度のことをアピールできなくてどうする!と、言い聞かせるようにしていました。

 

授業に主体的になることで集中力もがぜん変わってくる、というメリットもありますね。受け身にならないよう気をつけましょう。

 

フィリピン人だって人間だ!

 

ところが、この要求が行き過ぎるのも問題です。聞いた話ではあからさまに不満な態度を示したり、短期間に何度も講師を変更する生徒がいるようです。

 

残念ながらどこの学校にいってもこういった生徒はいるようで、当然先生たちにもその評判は伝わっています。失礼な態度を取られると不愉快になるのはフィリピン人だって同じです。

 

マンツーマンで授業を行う以上、ベースとなるのは当然講師と生徒の信頼関係です。先生たちはとっても明るく、何言っても怒らなそうな印象を受けますが、実は非常に感受性豊かで繊細です。もちろんミスを恐れずにどんどんコミュニケーションをする姿勢の方が大切なので、慎重になり過ぎる必要はないですが、先生に嫌われていいことは一つもないので、この点は頭に入れておくと良いと思います。外国人との本格的なコミュニケーションはフィリピン人が初めて、という日本人は多いと思いますし。

 

具体的なポイントを挙げるのであれば、

 

  • 教わると決めた講師に対してはやる気のない態度は見せない
  • 宿題は必ずやってくる
  • 何かをリクエストするときには丁寧な表現を使う

 

などでしょうか。

 

特に3点目については、英語には日本語で言う敬語にあたる表現がないので何でもストレートに表現していいと考えがちですが、これは大間違いです。敬意の表現の仕方が違うだけです。例えば、フィリピン人の先生から聞いた話では、"I want to …"を連発するような人はやはり不躾な印象を与えるようです。いくら生徒側が顧客で英語初心者とはいえ、そこは人と人の接する場です。これを"Could you …"や"If you don't mind, …"などの表現に変えるだけで非常に礼儀正しい印象になるので、意識しておくと良いです。

 

ただこれは知識の問題というよりは、生徒側にモラルさえあれば、自然と表現にも意識が向くのかなーと思います。

 

授業、楽しんでますか?

 

自分の勉強したいことを詳細にイメージし、相性抜群の講師陣を揃え、礼儀正しくリクエストして授業内容を修正していく。

 

ここまで条件を整えたら、後はもう楽しむだけだと思います。

 

授業を楽しめているというのは結構大切です。一日6コマも8コマも授業を受けていると、どうしても億劫になるときが出てきます。けれど、そんな自分を最後にモチベートしてくれるのは「先生に会うのが楽しみ!」という感情だと思います。

 

そしてそんな関係のベースとなるのは、笑顔だったり、積極的に会話しようとする姿勢だったり、仲良くなろうとする姿勢だと思います。英語で話していても、人の印象って最後はやっぱり非言語な部分で決まるよなぁということを改めて感じました。雑談ができたり、ジョークが言えればなお良し。

 

授業中、一度も時計を確認することなく、もう1コマ終わってしまった!もう1日が終わってしまった!と感じられれば、それは素晴らしい過ごし方だったんじゃないかなぁと思います。