#17 グローバル化だから英語、という考え方が嫌いな理由
グローバル化の本質
突然ですが、ここのところ世の中にはびこっている、グローバル化だから英語、という考え方が嫌いです。
テクノロジーの進歩によって国境がなくなりつつあり、外国人とのコミュニケーションが発生するようになり、その時に選ばれる言語がほとんどのケースにおいて英語である、ということはもちろん理解しています。
ですが、あまりに短絡的な論調で述べられた記事を読むと、それよりも先に心配すべきことがあるんじゃないかなぁと思わずにはいられません。
グローバル化の本質って、例えば日本のコンビニの店員が中国人になったり、グーグルが開発した自動運転技術でタクシー運転手が職を失ったり、というところにあると思っています。つまり、
・外国人より高い付加価値が出せるか
・同じ付加価値の場合、彼らより人件費は高くないか
・自分の仕事が世界最先端のテクノロジーに奪われる可能性はないか
上記のうち一つでもNOがつく場合、これらは英語を学んだところで防げるものではないです。
なので我々は、今自分がやっている仕事が近い将来外国人やテクノロジーに取って替わられないかどうかを第一に考えるべきだと思います。
日本語で仕事ができない人は英語ができても仕事ができないですし、英語ができなくても仕事ができる人をいっぱい知っています。(個人的には、語学力をアピールしている人ほど「ちょっと・・・」と思う人が多い印象です)
すべての日本人に英語は必要?
日本で英語が通じるようになるには移民政策、という話までしましたが、個人的には日本人全員が英語を話せるようになるべき、とは思っていません。
英語に限ったことではありませんが、大切なのは何のために勉強しているのかという目的意識です。ごく当たり前のことではありますが、こと英語の話になると、すっぽ抜けがちな印象を受けます。
そしてその理由が「グローバル化だから、なんとなく不安にかられて」というものであれば、すぐに再考すべきです。
ここのところ世論が英語!英語!英語!になっているような気がしたので、筆、じゃなかった、キーボードをとってみました。