未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#10 スピーキングスキルゼロの人が克服すべきポイント3

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3回目の今日は、ボキャブラリーについて。

 

ある程度英語が口からスラスラと出るようになったら、発音の矯正と同時に表現の幅を広げる訓練をしましょう。

 

なぜ意識的なボキャブラリーの訓練が必要なのか?

 

2つの理由があります。

 

1.リーディングやリスニングでは知らない表現が出てきても意味を推測することができますが、スピーキングでは意味や使い方の知らない言葉は絶対に口から出てこないため

 

2.ただ漠然と授業を受けているだけでは自分が使いこなせるボキャブラリーはほとんど増えていかないため

 

普段から意識してインプットし、会話においても意識して使うようにしていかないと、いつまでたっても単調な表現しかできないままです。

 

授業時に気をつけたいポイント

 

自習時にボキャブラリー強化に励むべきなのは言わずもがなですが、授業時にはどんなことに気をつければよいでしょうか?私が意識していたポイントは以下3点です。

 

1.プリントと板書から学ぶ

 

プリントや板書で知らない単語やイディオムが出てきたら、授業後に必ず調べる。その際、日本語訳よりは特に使い方を理解するようにし、例文をよく読むこの理由は後でスピーキングの際に使うことを想定し、利用シーンをイメージするため

 

2.先生の言葉から学ぶ

 

先生が発した単語の中で分からないものがあったら、必ず割り込んで「いまなんて言った!?」って質問する。綴りが分からなければ書いてもらう。後で復習する。注意点は1に同じ。

 

3.自分が言おうとしたことから学ぶ

 

自分が話しているときに、英語でなんて言うか分からない表現が見つかったときは、その場で必ず日本語でノートにメモしておく。後で英語での言い方を調べ、次回同じ場面に遭遇したときに確実に言えるようにしておく。

 

3点に共通するのは、知らない表現を見つけたときに単に漠然と意味を調べるのではなくいつか自分がスピーキングで使う前提で学習することです。全てを意識しておくと授業中は結構忙しいですが、個人的な感覚ではこれくらいどん欲にやらないとスピーキングで使えるボキャブラリーは増えていかないと感じました。

 

ボキャブラリー強化に効果的な授業形式

 

個人的には3のシチュエーションをたくさん作るのが最も効果的だと考えています。すなわち自分の意見を述べたり、何かについて説明するような授業がおすすめです。例えば、私は授業で先生に

 

・報酬は高いが忙しい仕事と、報酬は低いが定時で帰れる仕事、どっちがいい?理由は?

・死刑制度に賛成か反対か?理由は?

 

のようなテーマを出してもらってディスカッションしていました。テーマは全部先生任せでもいいですが、私の場合は途中から

 

・日本の国会のしくみを説明し、その後フィリピンのしくみを先生に説明してもらう

・セブ島のあり方から分かる、フィリピン経済における問題点は?

・フィリピンの女性はなぜ自分から告白しないのか?

 

のようなテーマも提案して、ボキャブラリーだけでなく自分も新しい知識や考え方を学べるような授業にしました。

 

このように、具体的な内容について話す授業にすることで自分の表現力が嫌でも露呈するので、ボキャブラリー強化には最適だと思います。いろんな話題について話せるようになりたければファッション、フード、音楽、…など扱うジャンルを分散させれば良いですし、例えば自分が医者で近い将来仕事で英語を使う、という場合であればメディカル関係のトピックに注力すれば良いと思います。

 

ですのでここでも、生徒側が自身の目的に応じて授業の主導権を握ることが重要になってきます。トピックを用意する時間はそんなにかからないはずですし、会話が盛り上がれば1トピックで10〜15分はもちます。先生も準備しなくていいので楽!

 

ぜひ取り入れてみて頂けたらと思います。

 

今日のまとめ: 

ボキャブラリーを意識的に強化しなくてはならない理由を理解し、授業中のあらゆる場面をそのチャンスにつなげる。トレーニングにはディスカッション形式の授業がおすすめ。

 

写真、ふざけすぎたかな・・・