#13 TOEIC対策本、そんなに買う必要ありません!この2冊ですべてOK
去る4月13日にTOEICを受験してきました。目的は5ヶ月間のフィリピン留学の効果を測定するためです。実際の受験を経て、TOEIC対策について考え方がまとまったので投稿したいと思います。
TOEIC攻略に必要な2つの能力
個人的には、TOEICで高得点を取るためには、2つの能力が必要だと考えています。すなわち英語力と対策力です。
1.英語力
文字通り。リスニングの音声やリーディングの問題文を素早く理解し、正しく回答する力。
2.対策力
TOEIC独特の試験形式に順応する力。有効なテクニックを使いこなし、正しい時間配分を行い、持っている英語力を出し切るために必要。
ここでのポイントは、2つの力はTOEIC高得点取得のための2本柱であることです。どちらが欠けても良い結果は得られないと思っています。ネイティブは別として、どれだけ英語力が高くてもあのTOEIC独特の試験形式に慣れていなければ高得点は取れないでしょうし、逆にどれだけ念入りに対策してもスコアアップには限界があり、最後にものを言うのは英語力だと確信しています。考えてみれば受験のときの勉強方法と同じですね。
対策力にはこの2冊
1.の英語力については自身のレベルや好みにあったやり方で伸ばす必要があるので、今回は2.の対策力についてオススメの2冊をご紹介したいと思います。
新TOEICテスト 直前の技術?スコアが上がりやすい順に学ぶ
- 作者: ロバートヒルキ,ポールワーデン,ヒロ前田
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 24人 クリック: 271回
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これはすごかった!まず、「Part1からではなく、スコアが上がりやすいPart2から攻略する」というコンセプトが素晴らしい!考えてみれば当たり前ではあるけれど、この考え方で書かれているのはこの本が唯一でした。それぞれのPartで扱っている技術も実用的なものばかり。この本の効能には以下2点があると思います。
・回答で迷ったときに正しいものを選べるようになる確率が上がる
・正しい時間配分ができるようになり不本意な失点が減る
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2012/06
- メディア: 大型本
- 購入: 11人 クリック: 36回
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2冊目はTOEICの作成機関であるETSによる模擬試験です。 模試もいろいろな出版社から出ていますが、やはり公式のものの方が問題の質が本番に近いので、予行演習により向いています。本記事投稿時点で¥3,024と少し高価ですが、購入する価値はあると思います。
「直前の技術」だけでは不十分な理由は、一つ一つの技術がアタマでは分かっていても、実際の試験を解く中でそれが発揮できるとは限らないからです。特にPart3や4をスムーズに解き、Part5と6をわずか20分で解くことがいかに難しいかは、実際に解いてみないと分かりません。
ですので、本番と同じように2時間きっかり計って解くことをオススメします。その際、リスニングセクションでの違和感や、リーディングセクションでの時間配分はしっかり把握して本番までに改善することが大切です。その意味では、2回分収録されているのは便利ですね。
対策はシンプルに。高得点の取得を目的にすべからず
以上になります。巷には数えきれないほどの対策本が出荷されていますが、上記2冊だけをしっかりやっておけば本当に十分だと感じました。
逆に、上記2冊をしっかりやったにも関わらず不本意な結果に終わった場合は、それが今の自分の英語力なんだと思います。
TOEICで高得点を取るためだけの勉強法もあるのかもしれませんが、そもそもTOEIC受験は就職や昇進などの手段であるべきであって、目的になってしまってはいけないと思います。そうして手に入れたスコアは必ずしも自分の英語力を正しく反映していなかったりするので、ゆがんだ英語力で後々苦労することにもなりかねません。高得点が取れると気持ちいいですけどね。
英語力は日々研鑽!対策力は短時間でシンプルに!伸ばすといいのだと思います。