未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#20 フィリピンで学んだ3つのこと —ビジネスマインド—

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2回目の今回はビジネスマインドについて書いてみようと思います。

 

フィリピン留学で期せずして身に付いたのがビジネスマインド

ここでは「自分でビジネスを起こして稼ごうとするマインド」のこととします。

 

日本人を見ていて気付いたこと

 

語学学校MBAに留学されていた生徒さんの中にヘッドハンティング会社の社長さんや居酒屋チェーンのオーナーさんがおり、食事を通じて仲良くさせて頂きました。

 

彼らは学校の勉強はそこそこに(笑)留学中もどんどん外出してネットワークを広げ、セブでこんなビジネスをしたい、あんなビジネスができるんじゃないかと、子供のように目を輝かせて夢を語っていました。

 

生徒さんだけでなく、私が通った2つの学校のオーナーさんもともに日本人で、お話を伺ったり記事を読ませて頂いたりしましたが、やはり同じような匂いを感じました。

 

彼らは情報感度が高く、考え方が非常にシビアで、圧倒的に自立している印象を受けました。何もないところから仕事を作り出し、雇用を生み、利益を得るプロセスを身を以て体験していることから得られているのだと思いますが、彼らが自分より一回りも二回りも大きく見えるんです。年齢差を差し引いても。尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

 

フィリピン人を見ていて気付いたこと

 

一方で、地元のフィリピン人を見ていても気付いたことがあります。フィリピンは中間層が台頭してきたとはいえ、まだ十分な収入を得られない貧困層が圧倒的に多く、今この瞬間も苦しい生活を強いられています

 

しかし、それでも彼らは生きて行かなかればなりません。

 

そしてそんな彼らがやっているのが、スモールビジネスです。

 

台車でココナッツを売ってるおばさん、信号で停車中の車にタバコや水や新聞を売る子供たち、タクシードライバーと乗客をつなげてあげて手数料5ペソを取る兄ちゃん。街を歩いていると無数のビジネスに出会えます。

 

彼らを見ていると、あ、なるほどなーと感じざるをえませんでした。もちろんハングリー精神がそうさせているのだと思いますが、彼らはお金を稼ぐあらゆるチャンスを逃すまいと日々、精進しているのです。ビジネスって本来こうだよね、と、その本質を垣間見た気がしました。

 

自分でビジネスを起こせることの価値

 

私は大学卒業後、セブに来る直前までの6年半会社員をしていました。

 

日本で会社員をやっていると、黙ってても毎月給料が振り込まれるので「稼ぐ」というマインドが育ちにくいと思います。少なくとも自分の場合は全く育たなかったので、今までと全く違う働き方を実際に見て衝撃を受けました。

 

これだけ変化の激しい時代、会社に依存しない生き方ができるようにならないといけないことは頭では分かっていましたが、実際にそういう生き方をしている人を見て、ようやく腹に落ちました。別に正社員が安定している訳では決してなく、何もないところからビジネスを作り出せることこそ真に安定しているのです。

 

今まで起業や独立には全く興味がなかったのですが、それからはこれを将来の自分のあり方の一つとして真剣に検討するようになりました

 

そしてそれはとても大変そうだけど、とても楽しそうです。