未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#133 『自由な人生のために20代でやっておくべきこと』を読んで

 

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)

 

  

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)

 

 

オススメ度:★

 

釣りっぽいタイトルだけど、内容は素晴らしい本だったので紹介します。

 

本書の内容は私が#126〜#131で書いたようなキャリア論で、私自身、この本からも大きな影響を受けています。

 

この本の素晴らしいところは、「好きなことを仕事にしよう!お金は後からついてくる」的な無責任な自己啓発本が世の中にのさばる中、極めて現実的な助言をしている点です。

 

具体的には、会社に「依存」する働き方にはNOを突きつけながらも、若いうちは会社で働くこと(コーポレートキャリア)を肯定的に考えている点。

 

それと同時に、趣味やライフワークを仕事にする(パーソナルキャリア)ための準備を若いうちから始めていくことを提唱しています。

 

自分の大好きなことで活躍している人をテレビなどで見ていると、自分も好きなことに没頭しさえすれば充実した人生を送れると考えがちです。だけど、彼らの背後にはそのせいで人生を棒に振ってしまった人がたくさんおり、はては自殺してしまった人までいることは、メディアも報じないのであまり知られていません。プロ野球選手しかり、ミュージシャンしかり。

 

一方で、従来の年功序列、終身雇用的キャリアのあり方も消え去り、閉塞感漂うニッポン。いまの生き方に不満や不安を感じている人は多いかと思いますが、だからこそ戦略的なキャリアを積み上げていく必要がある。でもその先には自由がある。そう感じさせてくれる本です。

 

20代に限らず、キャリアの描き方に悩むすべての人におすすめしたいです。4月に購入して以来、3回くらい読んだかなぁ。