未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#137 転職しなくても定期的に転職活動すべき理由

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いわゆる転職活動というものを初めてしています。

 

大学卒業後6年半もの間、ずっと一つの会社に勤めていました。だから転職エージェントの方や企業のスカウトの方と話すのも初めてのことなんだけど、興味深い話がたくさん聞けます。

 

そこで、ああ、こういう活動って、別に転職するときじゃなくてもやっといた方がいいなぁと思いました。半年に一度でも、年に一度でも。その理由は、

 

キャリアを真剣に考えるきっかけになる

からです。以前の記事でも書きましたが、

一度会社に勤めだすと、目の前のことさえしていれば当面の生活は保証されるので、自分の将来のことや会社の外のことをほとんど考えなくなっちゃうんですよね。今までの日本は解雇への社会的な抵抗が強く、雇用の流動性もものすごく低いことで有名だけど、今後はもうどうなるか分かりません。

 

そこで定期的に転職エージェントの方や企業のスカウトの方に会う習慣があると、嫌でも自分のキャリアを真剣に考えさせられるのではないでしょうか。では彼らの話から得られるものはなにか。2つあると思ってます。

 

世の中で何が起きているのかが分かる

転職エージェントの方は企業や募集ポジションのことを本当によく知っています。それが仕事なので当然だけど。求人の裏には企業がやりたいビジネスがあって、ビジネスの裏には世の中のニーズがあるわけだから、求人情報から世の中の動きを読み取ることができます。

 

自分の市場価値が分かる

世の中の動きが分かると、エージェントのアドバイスを通して自分の経験やスキルがどこでどれぐらい活かせるのか、価値があるのかを知ることができます。今の自分ならITコンサルタントとしての引き合いは強いな、とか、おっと俺のスキルはもうオワコンじゃねえか、とか。あるいは、本来の市場価値は高いけれど、オファーがないのは単に不況で転職マーケットも冷え込んでいるだけ、といったことが分かるかもしれません。

 

結局転職しなくてもメリットが

世の中の動きが分かり、自分の市場価値が分かると、今のまま仕事を続けるにしてもより真剣になるはずです。もしかしたらキャリアの軌道修正の必要性に気付いて転職を検討することになるかもしれません。また、マーケットが冷えていれば転職時期を見合わせるという賢い判断もできるようになります。

 

転職しないのにタダでエージェントに会うのは悪い気がするかもしれません。だけど、将来の転職者に適切な情報を提供し、良好な関係を築き上げることが長期的には自分たちのメリットでもあることを、賢いエージェントの方であれば理解しているはずです。それが近い将来でなかったとしても。失礼にならない程度であれば、時々時間をとって頂くことは全く問題ないと思います。

 

会社員の話ばかりしましたが、オーナーや自営業者の人だってこういう活動をしてみたらいいと思います。今や一生同じ働き方をする時代じゃないわけだから、個人の事情やライフステージに合わせて、起業した後、フリーになった後に会社員に戻るのだって全然アリではないでしょうか。

 

私も素晴らしい再スタートが切れるよう、奮闘の日々が続きます。