未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#128 「生み出し」て「感謝され」れば豊かになれる

 

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今日は2について。

1.日本はすでにこれ以上物質的に豊かになれないほど豊かになってしまった

2.今後は精神的な豊かさを追求していかないといけない

3.一方で、生活のためにはある程度お金を稼がなければならない

4.ところがその手段は会社に所属するしかなく、会社での仕事は精神的に満たされない

 

精神的な豊かさ

 

って何でしょうか?

 

これは、物質的な豊かさがある程度満たされた人にとっては、心から喜びを感じられることをやること「でのみ」満たされるものだと考えています。

 

前回の記事で書いた高度経済成長期の例で言えば、当時は「お金」という唯一のものにみんなが価値を置いていたから分かりやすかった。がむしゃらに働いていればいつか報われることが先輩を見ていれば明らかだったから、自分も同じことをするだけでよかった。

 

だけど物質的な豊かさが満たされた今は、精神的な豊かさを追求していかないといけない。そしてやっかいなことに、それは一人一人違うものだから、いくら周囲を入念に観察しても決して見つかることはない

 

ここではそれをライフワークと呼ぶことにします。それはある人にとっては仕事かもしれないし、別の人にとっては趣味かもしれません。気付いたら無意識のうちにやっているようなもののことで、お金を稼ぐとか稼がないといった次元を越えたレベルのものです。

 

いまの日本に閉塞感が漂っていると言われるのは、そんな心の底からワクワクするようなライフワークに出会えていない人が多いことが一つの原因に思えてなりません。でも逆にそれさえ見つけられれば、幸せな人生の8割方は実現したようなものではないでしょうか。かのスティーブ・ジョブズも例のスピーチでこのように言っています。8分6秒から40秒まで。

 

 

ライフワークの2つのポイント

 

では、心から喜びを感じられることって何でしょうか?見つけるためのポイントは2つあると考えています。

 

1.人から感謝されること

 

一つ目は「人から感謝されること」。これは普遍的な人間の欲求のようです。不思議なことに、その活動自体にはそれほど興味がなくても、人から感謝されると生きている喜びを感じるのが人間という生き物なのかもしれません。

 

会社での仕事で精神的に満たされない人が多いのは、仕事自体がつまらないというよりは、自分がやっている仕事が誰の役に立っているか分からない、もしくは、誰にも感謝されないことが原因じゃないかと考えています。

 

「人から感謝される」という体験が生活の中で必要であることは理解に難くないと思いますが、難しいのは他人の反応は自分ではコントロールできないことです。自分が変えられるのは自分の行動のみなので、家事をしてみたり、ボランティアに繰り出してみたり、働く環境を変えてみたりするといいかもしれません。

 

2.生み出すこと

 

二つ目は「生み出すこと」。作曲家やデザイナーなどに関わらず、人は誰しもクリエイティビティと表現する欲求を持っているといいます。ちょうど子供が、おもちゃなんかなくても遊ぶことができたり、親が想像もしないようなものを作るように。

 

絵を描く、音楽を演奏する、料理をする、このようにブログを書く、生み出すことであればなんでもいいと思います。ショッピングやカラオケやパチスロもたまにはいいけれど、それは刹那的な快楽であって、持続的な豊かさをもたらしてくれるものではないことを分かった上で楽しむべきなんだと思います。創作活動はこれらとは対をなすものであることは理解に難くないかと。

 

昔の欲求が「消費する」ことで満たされるものだとしたら、今の欲求は「生み出すこと」で満たされるのではないでしょうか。

 

「生み出し」て「感謝され」れば豊かになれる

 

そして、1と2が組み合わされて「自分が生み出したもの」で「人から感謝される」ようになったら、それこそ最高に幸せを実感できるんじゃないかと。自分の料理を美味しいと言われると誰しもとても嬉しいと思いますが、そういうのもここに原点がある気がしてなりません。

 

あなたは日々、何を生み出していますか?

 

と、ちょっとうまいこと言ったあたりで今日は終わりにします。眠い。