未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#135 『武器としての書く技術』を読んで

 

武器としての書く技術 (中経出版)

武器としての書く技術 (中経出版)

 

 

武器としての書く技術

武器としての書く技術

 

 

オススメ度:★

 

私が毎日ブログを書くきっかけとなった本を紹介します。

 

何がそうさせたかと言うと、それはひとえに、ブログのようなメディアが「ストック」としての価値を持つことに気付けたことです。

 

ストックの考え方

 

「ストック」とは、自分が何をしなくても価値を生み出すもの、と言えば分かりやすいでしょうか。

 

例えばブログであれば、一度書いた記事はずっとウェブ上に残り続けます。そしてある過去記事がある人の目にとまり、役に立ったり、はては仕事の依頼が来るかもしれません。紹介した本からアフィリエイト収入が得られるかもしれません。アクセス数が増えて広告収入が得られるかもしれません。

 

ポイントは、一度書いた記事が永久に「働き続ける」ので、自分が記事を書けば書くほどそのメディアの価値は高まっていくし、書くのをやめても価値を得ることができる、という点です。これを「ストック」の考え方とします。

 

フロー的な考え方

 

正反対のフロー的な考え方の例としては、アルバイトなどがあると思います。アルバイトは基本的に、働いた「時間」に対して対価を受け取るので、長く働ければ働くほど多くの収入を受け取ることができますが、収入を受け取り続けるには働き続けなければなりません

 

アルバイトを引き合いに出しましたが、正規雇用であっても、日々の仕事で給料以外のものを得ていないような働き方をしていれば、働くのをやめた時点で収入が止まり、すべてを失ってしまうのは同じです。だから大切なのは雇用形態そのものというより、「スキルや経験が積み上がっていくような働き方、アウトプットをしているか」どうかが大切なんだと思います。

 

余談だけど、そういう意味では、今の時代に正社員が非正規雇用の人を雇用形態だけで見下すのはおかしいですよね。正社員だって不幸な人はたくさんいます。そういう論調のメディアが多いのが気になります。

 

ストックの考え方が大切な理由

 

どうして「ストック」の考え方が大切だと思うかと言うと、働き続けなければいけない働き方がリスクだと考えているからです。以前の記事にも書きましたが、我々の世代は60歳を過ぎても年金はもうもらえない。両親の介護が必要かもしれない。自分が病気になるかもしれない。日本で大地震が起こるかもしれない。そういう状況になったときに、働くのをやめた瞬間にすべてを失ってしまう働き方はどう考えてもリスクではないでしょうか。

 

別にブログ一本だけで食べて行こうと考えているわけではありません(そもそもブログ一本、というのも会社員一本と発想は同じですよね)。そうではなくて、会社以外に、自分が価値を提供できる場所を持っておくことが大切だと思ったのです。そういう場所を持っていることは、後々実利的にも精神的にも全然違ってくると確信しています。もちろんすぐにはお金になるわけではないけれど、今はメディアとしての価値を高めることだけを考えています。

 

自分が会社に所属していようといまいと、ブログメディアは書けば書くほど人の役に立てるものになっていくところに魅力を感じて、私は今日も記事を書き続けています。

 

そんな影響を与えてくれた本です。