#221 かん吉さんの『ブログ起業』を読んでみた。個人の時代を生きるヒントがたくさん!
かん吉さんの『人気ブログの作り方』が素晴らしかったので、『ブログ起業』も読んでみました。
『ブログ起業』
こちらは前回の著書に比べて、「ビジネスの手段としてのブログ」という視点で書かれています。こちらもKindle Unlimitedで読めますよ!
感想
引用しながら感想をつらつらと。
ITを駆使して人員を減らし、インターネットを利用して全国・世界に向けたサービスを行って、利益をかき集めれば、一家族くらいは養える金額になります
自分が好きなこと、興味があることについて「旗」を立ててしまえば、誰でも専門家になれるのです。そして、ブログで情報を紹介して、専門家としての活動を蓄積していくのです
ブログのすごさは、全国、世界にメッセージを伝えられること。自分の生活そのものを収益化にできる可能性があることです。
この藤原家の毎日家ごはんこそが、「毎日の生活を収益化」する究極な形だと考えています。生活そのものがコンテンツになります。日常の食事の様子が人々をひきつけているのです。楽しい生活をすればするほど、藤原家は収入が増えるという、自己着火型の理想的なスモールビジネスです
生活するだけでお金がもらえる。そんな夢の様な話が、ブログで実現した事実があることに、着目して欲しいのです
これは目の前の視界が開けるような示唆でした。自分でもこんなツイートをしたのを思い出しました。
お金って、他の人に与えた「喜びの総量」の対価だと思う。つまりより多くの人を、よりたくさん喜ばせた人が多くのお金を貰える仕組みになっている。であれば「会社」なんていう狭い枠組みで仕事してないで、世界中の人にリーチできるウェブの可能性に目を向けるべき。
— Ohki Sakita (@jazzpianotrio) 2016年7月23日
やっぱり会社に所属していると、「生きていくのに必要な最低限の金額」しか貰えないので、働くことを止めることができなくなってしまうんですよね。一方でウェブを活用したビジネスを行うと、収益化に時間がかかる、かつ難易度は高いというリスクはあります。けれど、世界中のユーザーにリーチできるので、一人一人から頂く報酬は少なくても、うまくやれば生活するだけの収入は稼げてしまうんですよね。しかもストック型のビジネスなので、働くことを止めても収入が止まらないことは大きいです。地方に住めばもっとそのハードルは下がるはずです。
インターネット的という本に「消費のクリエイティブ」という言葉があります。私はこの本を読んで「お金の使い方が人の魅力につながる」ことを知りました。現代社会ではお金と人生は切っても切れない関係です
ブログで紹介することを前提に、商品を購入することで、より良い消費を意識するようになります。良い商品に囲まれた生活は快適です。センスの良さは周りから評価されるでしょう。消費のしかたは人の魅力の一部なのです
ここも見逃せないポイントです。ブログで紹介することを前提に消費をすると、変な消費はブランドを毀損することになってしまいます。なので、ムダな消費は減り、本当にいいものだけにお金を使うようになるんですね。稼いでいる人がみな、口を揃えて言う台詞に「お金は稼ぐよりも使う方が難しい」というものがあるけれど、言い得て妙ですね!
イケハヤさんとかん吉さんで意見が違うポイント
かん吉さんの以下の視点は大変勉強になりました。「会社辞めちゃダメ!」派ですね。
もう1つ大切なことは「時間をかけない」ことです。もし現在サラリーマンで、ネット起業を目指したいのであれば、まずは週末起業で頑張ってみてください
ビジネスとは不思議なもので、時間をかければ良いというものではないのです。そもそもコンセプトが間違えていると、いくら頑張ってもうまくいきません。つまり、週末の片手間ぐらいで回るビジネスでないと、独立起業なんて無理だということです
独立起業をして利益を出せなければ、破産や生活保護へ真っ逆さまです。泥臭くても確実に売り上げが伸びて資金繰りが回るビジネスを見つけることが大切です
独立は、少なくとも会社勤めの収入の2倍、最低でも同額ぐらいの収入を週末起業で得ることができてから考えましょう。でないと、本当に世の中に放り出されます
間違っても「会社を辞めて毎日10記事更新すれば、絶対に成功できる」のような考え方はやめましょう。ゼロに何をかけてもゼロです。努力の方向を間違えると、会社をやめてフルタイムで頑張っても、うまくいきません。
一方、イケハヤさんの主張は「会社辞めろ」派です。これはこれですごく分かる。
私の意見は二人の間で、どちらかと言うとかん吉さん寄りです。地方で暮らそうと思ってるので、会社員時代の2倍も必要はないけれど、「このままいけば生活できそう」という手応えが見えるまでは会社員を続けるべきだと考えています。会社辞めたのにブログが鳴かず飛ばずだったときの恐怖に打ち勝てる人以外は。
イケハヤさんとかん吉さんで意見が同じポイント
以下の点では二人とも意見は一致しており、面白いなぁと思いました。まずはかん吉さんの考え方。
自分ではイマイチな記事が、猛烈にブレイクすることがあるのです。 予想できないことが世の中では起きることを、みなさんに知ってほしいのです
ハズレの中には大当たりもある
つまらない内容でも、文章にしていくことで、自分なりのレトリックを磨くことができます。 大量の過去記事は、ブログの実績となり、ブログの信用を上げてくれます。検索エンジンからの評価も良くなります
ブログで成功するパターンは「やってみたら、たまたま上手くいった」です。いつ何が当たるかはわかりません。とにかく打席に立つことです。ブログをたくさん運営してみることです。バットを振らなければ、ボールは当たりません
わかったブログも、同時に4つのブログを立ち上げたうち、たった1つ生き残ったブログです。 プログラムや家庭菜園、静岡ネタは別ブログ化して、出がらしのように残ったブログが、わかったブログでした。 本当に何が当たるかはわかりません。
「自分はこうしたい」「こんなビジネスがしたい」強く思うほど、人々は関心を示してくれません。 逆に、なんでもない自分の生活の一コマや思考の記事に、多くのアクセスが集まったりします
これについてはイケハヤさんも同じことを言っています。
これは本当にその通りだと思いました。自分の評価をするのは自分ではなく、あくまで「他人」なんですよね。これからも記事の「質」は意識するものの、「更新ペース」をより重視して運営していきます。
まとめ
ある分野で成功したいと思ったら、ある一人の意見だけを参考にするのではなく、「全く逆の意見を持っている別の人」の考え方もインプットすべきだなと強く思いました。そうすると、成功する方法は実は一つじゃないことが分かり、柔軟な発想ができるようになります。結局、人の意見なんてものはその人の経験と思考だけがもとになっているので、固執しないことが大切ですよね。