未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#248 なぜ、仕事に対する報酬はお金なのか?

最近、こんなことを考えるんです。会社が従業員に与える報酬の話です。

 

なぜ、仕事に対する報酬はお金なのか?

 

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昇格したりすると、ふつうお給料上がるじゃないですか。あれって、なんで必ず「お金」なんですかね?

 

休暇、住む場所、社員食堂、マッサージ

 

お金より時間が尊いという人もいるだろうから、例えば休暇10日分とか、偉くなったら週4日勤務でOKとか、そういう報酬もあっていいんじゃないかな。

 

あるいは、好きな場所に住めることに価値を感じる人もいるだろうから、そういう人は住む場所を選べるようになって在宅勤務できる、みたいな方が嬉しいはず。

 

他には社員食堂1年分無料とか、社内マッサージ行き放題とか?

 

報酬をお金だけで払うことのリスク

 

もともとの問題意識は、報酬をお金だけで払うと、従業員に「お金が多いほど自由度が高まる」「お金が多いほど価値がある」という意識を無意識に刷り込んでしまうところにあります。

 

だけど、お金をたくさん持っている人が必ずしも幸せでないのは周知の事実です。惨めな思いはしなくてすみますけどね。

 

会社が報酬にお金以外の選択肢を用意することの意味

 

もちろん、一人一人が金銭的報酬なんかに釣られずに、自分が最も価値を感じるものを追求できるのが理想だけど、実際の報酬が全てお金だとやっぱりそれは難しい。だから、最も身近な存在の一つである「会社」が、報酬にお金以外の選択肢を用意していることは、各々が本当に欲しいものに気付くきっかけになるはずです。

 

会社の業績が良くなったからボーナスを現金で弾みます、みたいなのは分かりやすくていいんだけど、個人の業績に連動する報酬はもっとバリュエーションがあるべきだよなぁ、と最近強く思います。制度設計はめちゃくちゃ大変だろうけど。

 

私服で通勤とか、フルフレックスとか、在宅勤務とか、昔は考えられなかったことが実現してるんだから、こういうのも全然ありえるんじゃないかな。世の中は、ゆっくりでも常に本質的な方向に向かって行くはずだから。

 

以上、未来の会社への提言でしたー。