未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

「億り人」になればゴールなのか?

 

「億り人を目指す!」

「億り人ついに達成!」

 

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いやー、流行ってますね、億り人!最近頻繁に耳にするこのワードについて、自分の考えをまとめてみます。

 

 

「億り人」とは?

 

一般的には、自分の持っている現預金と投資対象の「評価額」の合計が1億円を超えた人を言う、という定義で間違いないはずです。Twitterからスクショを拝借。

 

 

ポイントは「評価額」というところで、利益確定をして日本円に戻していなくても「億り人」と呼ぶことです。

 

「億り人」になればゴールなのか?

 

マネー系雑誌の表紙やネット上の発言を見ていると、「億り人」になれば人生上がり、のようなニュアンスを感じることがとても多いのですが、そもそも仮想通貨の評価額が1億になれば、本当に死ぬまで生活に困らないのでしょうか?

 

「億り人」ではゴールにならない理由

 

結論から言うとNOです。理由は2つです。

 

1.利確すると税金を取られる

 

まず、一番大きな理由がこれ。残念ながら日本という国に住んでいる限り、日本の税金からは逃れられません。今年1億円の所得を得た場合、今の税制だと所得税だけで約45%の税率がかかります。これに住民税等もかかってきます。

 

所得税の税率

https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm

 

なので、手元に1億円を残すには、税率を45%とした場合2億2222万円稼ぐ必要があります

 

2.何歳まで生きるか分からない

 

仮にめでたく手元に1億円が残ったとしましょう。ただ、そのお金で何年生活できるでしょうか?年間400万円支出する人であれば25年、500万円だと20年です。もちろん、その間全く収入がないことはないでしょうが、100歳まで生きる人も多いこの時代に、少なくとも1億円では十分でないことは容易に想像がつきますよね。

 

これは極端な話、2億でも3億でも同じ話で、自分が何歳まで生きるか分からない以上、ウン億円稼いだからゴール、とは言えないんですよね。

 

億ったら、それを運用するスキルが必要だ

 

そうなるとやはり「貯金を切り崩して生活する」という発想自体を変える必要があります。

 

具体的には、例えば「何もしなくても毎年500万円入ってくるような仕組み」を作れるスキルが必要になってきます。それにはビジネスを起こしたり、影響力を高めてお金に換えたり、いろいろな方法があると思いますが、ここでは「お金」を使って実現する方法を考えてみましょう。

 

まず思いつくのは、仮想通貨に引き続きベットする方法。仮想通貨市場は今後もまだ伸びていくでしょうから、利確せずにそのまま持っておけばさらに資産が膨らむ可能性も多いにあります。

 

一方で、これはものすごいハイリスクな計画で、せっかく実現した利益を大きく減らす可能性もあります。日常の経済から日本円がなくなることはさすがに考えにくいので、ここでは仮想通貨を使わずに「日本円」という経済の中でできることを考えてみましょう。

 

ソーシャルレンディング等の活用を

 

今は銀行にお金を預けてもほとんど増えないどころか、口座維持手数料の導入も検討されているほどです。だけど、銀行に預けなくてもお金を増やす方法は実はたくさんあります。

 

例えばクラウドバンクなどは2016年に年率平均6.78%の利回りを実現しており、過去一度も貸し倒れがありません。

 

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これが何を意味するかというと、1億円貸すと、今までは678万円増えて帰ってきたということです。もちろん、今後は案件がポシャって融資したお金が返ってこない確率はありますし、運営会社がどうなるかも分からないので、案件や運営会社の精査や、それら分散して投資することは大前提です。

 

ソーシャルレンディングが素晴らしいのは、株式投資やFXと比べて元本毀損のリスクがかなり低い点です。私自身、2017年3月に始めて実績もあるので、別記事でパフォーマンスをご紹介したいと思います。

 

ここで言いたいのは、資産を形成した後にこのような選択肢を複数持って、うまく運用することで、生活に必要なお金はちゃんと賄えるようになる、ということです。仮想通貨のボラティリティに慣れてしまうと、ソーシャルレンディングの利回りは物足りなく感じるかもしれませんが、実はこれらをバランスよく組み合わせることが、着実に資産を増やす効果的な方法だと考えています。ハイリスクの仮想通貨で増やし、増えた資産をミドルリスクのソーシャルレンディングで運用するイメージです。

 

クラウドバンク

 

他にもロボアドバイザーなどがありますが、こちらはまだ試したことがないので、今年、身銭を切って実験してみようと思います。結果は随時レポートしますね。