未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#231 子育てしやすい都道府県はどこ?出生率と待機児童数を調べてみた

移住したいけどすでに子供がいる、あるいは将来子供が欲しい、という人にとっては、移住先の子育て環境ってとても大切ですよねー。

 

そこで「どんなところであれば子育てしやすいといえるのか?」を考えてみたところ、2つの指標が思いついたので統計を使って調べてみました。

 

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一つには「出生率」。やはり実際にたくさん子供が生まれている場所というのは、子育てがしやすい確率が高いです。

 

もう一つは「待機児童数」。保育園に入れられるということは、両親が働けるということでもありますし、やむを得ず認可外保育園に入れて法外な保育料を負担する確率も低くなるはずです。

 

本当は市町村別のデータを使うのが好ましいけれど、それだとピンポイントすぎてイメージが湧きにくいので、今回はあえて都道府県別を採用しました。

 

それでは見ていきましょう!

 

出生率

 

表題

合計特殊出生率 本当の都道府県ランキング

※本統計は、厚生労働省発表のデータでは出生率の分母と分子の定義の整合性が取れていないという背景から計算し直したものだそうです。東北大学の方が信頼性が高そうなので、今回は厚生労働省のものではなくこちらを採用します。

発表元

東北大学

URL

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20150624_02web.pdf

発表日

2015年6月24日

 

ベスト5

1.沖縄県 1.88

2.島根県 1.72

3.宮崎県 1.71

4.長崎県 1.69

5.熊本県 1.67

九州勢が強し!やっぱり温かい地方だと開放的になるのかなー。

 

ワースト5

5.宮城県 1.32

4.奈良県 1.29

3.北海道 1.28

2.京都府 1.28

1.東京都 1.20

ワースト6位以降は神奈川県、大阪府、千葉県、埼玉県と続いているのを見ると、やっぱり大都市圏は子供を産まなくなる傾向がありますね。

 

待機児童数

 

表題

「保育所等関連状況取りまとめ(平成 27 年4月1日)」を公表します

「待機児童」の定義が明記されていないので、データの解釈には注意が必要です。

発表元

厚生労働省

URL

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000098603.pdf

発表日

2015年9月29日

 

ベスト5

青森県、山形県、群馬県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、鳥取県、広島県、香川県、宮崎県

→これら13県において0人でした。岐阜県、京都府、高知県、長崎県も一桁でした。

 

ワースト5

5.兵庫県 718人

4.埼玉県 900人

3.千葉県 1021人

2.沖縄県 2052人

1.東京都 7670人

→6位以降は福岡県、大阪府、神奈川県、宮城県と続きます。やはり大都市圏で多くなりますね。沖縄県が2位というのは意外!出生率が全国一位で保育園の供給が追いついていないのか、はたまたホームスクーリングの文化なのか。でも意図的に保育園に入れていない場合は待機児童と言わないか。

 

まとめ

以上です!子供をたくさん安心して育てたいなら大都市圏に居てはいけないと、データは語っていますね。他にも子育てのしやすさを計れる指標が見つかり次第、随時追加していきます。少しでも参考になれば嬉しいです。