未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

ビットコインのハードフォークで手に入るコインを当てにしてはいけない理由

 

ビットコインがハードフォークしてビットコインゴールドが登場しましたね。実際に付与されるのはもう少し後のようだけど。

 

私個人はというと、これ目当てでビットコインを買うことはしませんでした。むしろハードフォークの直前にすべて売却しました。新コインは最初から当てにしてませんでした。

 

今日はその理由を書きます。

 

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その理由は、ユーザーに新コインが付与され、ビットコインに換金できるまでに、取引所が超えるべきハードルが高過ぎるからです。

 

1.取引所が新コインをユーザーに付与しなければならない

まずは何と言ってもこれ。新コインは決まった日時が来たら自動的に付与されるのではなく、取引所での開発が必要なのです。

 

2.取引所が新コインを売買できるようにしなければならない

次はこれ。新コインはほとんどの場合、最初は使い道がないので、多くの人がビットコインに換金したいと考えるはず。そうなると取引所がこれを売買できるようにする必要があります。

 

3.取引所が新コインを入出金できるようにしなければならない

厳密には2が満たされれば3は不要なのですが、新コインが付与された取引所で2が出来ない場合、別の取引所で売買することになるので、3が必要となります。

 

まとめ

 

まとめると、1and(2or3)が満たされて初めて、新コインをビットコインにすることができるわけです。これは取引所にとって非常に高いハードルで、実際、今回のビットコインゴールドの件では、多くの取引所が扱わないことを表明しました。加えて、ハードフォーク直後は相場は荒れるでしょうから、精神的にも消耗します。

 

新コインを当てにする人は結局儲けたいということでしょうから、であれば単にビットコインを下がったときに買い増すのが一番賢いと思います。ハードフォークが控えているとき、リスクが低い場合はビットコインも買われていますから、高値掴みする可能性も高いですしね。

 

ビットコインキャッシュのときはビットコインにとって初めてのハードフォークだったからか上記1〜3を全て行なった取引所も多かったけれど、毎回このような対応をしていては取引所も持たないので、今後もビットコインゴールドと同様の反応になると予測しています。

 

さて、11月19日に予定されているSegwit2Xではどうなるか。こちらはまた毛色の違うハードフォークだけど、少なくとも新コインの付与を手放しで喜べるものでもなさそうです。動向を注目しましょう。