未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#44 バークリーday16 ジャズミュージシャンで生計を立てることについて

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ジャズミュージシャンのリアルな話。

 

・日本人の同級生と雑談。彼女は日本ジャズボーカル賞の新人賞を取ったり、JZ Bratでのライブ経験があったり、CDを出していたりと、日本では売れているシンガーさんなのだけれど、そんな彼女でさえ、「音楽一本で生計を立てるのは絶対に勧めない」と言っていた。普通の大学を出たのに音楽の道に転換してしまったばかりに後悔している人、なかには自殺してしまった人もいたそうで、彼女の話はリアリティと説得力があった。

 

同じような話はバークリーに留学する前からいろんな人に聞いていたけれど、今日の彼女との対話で、また自分の進路について確信が深まった。自分はジャズピアニストとして生計を立てることはしない。「好きなことを追求する」ことは素晴らしいことだけれど、こと日本でのジャズミュージシャンとしては「お金を稼ぐ」こととは分けて考えるのが現実的で賢いと思う。例えば会社員をやりながらでも音楽はできるわけだし、スポーツと違って年をとってもパフォーマンスは衰えないわけだから、なにももすべてを投げ打って没頭することはない。自分一人だけ食って行ければいいというのならやってみてもいいだろうけれど、自分は家族を持ちたいし、ヒモになるつもりもないので、サマープログラム終了後はビジネスの世界に戻るつもり。

 

・音楽理論の授業でナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナースケールを学んだ。こういう基本的なところを全く勉強せずにいままで演奏していたので、全てが新鮮に感じる。これをしっかり身につけるだけでもインプロビゼーションが向上しそうな予感。わくわくする。