未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#111 バークリーday83 バークリーには2種類の学生がいる

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とある学生がこんな話をしていたそうだ。すなわち、

 

・両親に学費を出してもらっているアラウンド20

・自分で働いて学費を貯めたアラウンド30以上

 

いわく、前者はいつもヘラヘラしていて学習態度が良くない人が多く、授業に出なかったり宿題をやってこなかったりする人が多い。キャリアのビジョンも甘い。後者はキャリアのあり方を深く見据えた上で、授業以外のことも自主的に勉強し、貪欲にその環境を生かす人が多い。

 

物議を醸しそうな話だけど、言い得て妙だなぁと思った。もちろん例外はあれど、自分が周囲を見ている感覚でも年齢と学習態度には正の相関がある気がする。これはきっと、社会の厳しさを知って自分が本当にやりたいことと真剣に向き合った経験があるかどうかの違いなんだろうなと思う。お金も自分で出していれば元を取ってやろうとさらに真剣になる。

 

今でこそ不真面目なアラウンド20をそういう目で見ることもあるけれど、自分の大学時代もそうだったから笑えない。あの時間は全く無駄だとは言わないけれど、かなり無駄が多かったと思ってる。

 

あの授業料と時間をバークリーに充てていれば一体どうなっていただろうか、両親に申し訳ないな、と考えたこともあるけれど、一方で当時の自分にそんな判断ができたかというとはっきり言って無理だったと思う。当時自分が通っていた高校は進学校で、東大京大に合格することが一番いいことで、その次に早慶上智が来て・・・みたいな感じ。そこには「なんのために?」が抜け落ちていて、誰も疑問に思うことなく同じ方向を目指していたように思う。自分の前に広がる世界が狭すぎた。

 

だから、勉強ももちろん大切だけど、大学に入る前にもっといろんな世界を見ておくと良かったのかなと思う。海外留学や就労経験も、高校卒業までにある程度やっておくと、大学入学後の後悔の量はずいぶん小さくなるんじゃないだろうか。そして入った大学ではめちゃくちゃ真剣に勉強するんじゃなかろうか。

 

アラウンド20の10年後が興味深い。別の大学に入り直してたりして。