未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

#86 バークリーday58 ミュージシャンの労働環境

2016/8/28修正

引用したサイトがリンク切れしていたので、同内容の別のサイトに差し替えました。

 

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今週から5weekプログラムの学生(一説によると1,000人も?)が加わって、急にキャンパスが賑やかになった。

 

音楽を学ぶには最高の環境なんだけど、はっちゃけた学生を見ると、どこか冷静な視線を向けてしまう自分がいる。

 

たぶん、自分が日本のミュージシャンの現実を知っているからなんだと思う。ここでどれだけ真剣に学んでも、音楽を生業にする人はほんの一部なんだろうな、と考えているから。他の国のことは詳しく知らないけれど、自国の音楽マーケットが十分に発達していないとこぼしている友達は何人かいた。

 

別に卒業生全員がミュージシャンになる必要はないと思うけれど、本人がなりたいと思っていてスキルも申し分ないのに、労働環境が整備されていなくて苦しい生活を強いられているっていうのはやっぱり問題だよなぁと思う。バークリーも起業センターを設立したくらいだから、これについては把握しているはず。

 

山野靖博の『ちょっとく』: バークリーの起業センター設立がすばらしい!という話

 

日本のジャズ文化に関して言えば、個人的にはビジネスを作る人が必要だと思う。プロデューサーと言うのかな。この役割をミュージシャン本人が強いられているのが現状だけど、実質プロデュースできてない。そもそも求められる能力は全然違うし、もともと音楽活動で忙しいのに、さすがにこれは酷だと思う。平社員に会社の経営もやらせるようなものじゃないかな。

 

帰国したらちょっと仕組みを考えてみようかな。オンラインを活用してどこまでできるか模索したい。