未来経済ラボ

新しい経済で生きる実験の記録です

株やFXで食べていくことを絶対にオススメしない2つの理由

不労所得!

 

というと思い浮かぶのはまず不動産賃貸、印税、特許による収入でしょうか。寝ている間に勝手にお金が振り込まれるなんて憧れますよねー。

 

でもこれを得るには不動産を所有したり、本を書いたり、技術を開発しなければなりません。実際のハードルとしてはかなり高いです。

 

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そこで、次にポピュラーなのが株やFXによる収入です。

 

いいですよねぇ。レバレッジをかけて運用して、うまくいけば短期間で数倍、数十倍に資産を増やすことができます。数千万円、数億円稼いだ人もゴロゴロいて、そういう人たちが販売する「1年で資産を1000倍にする方法」みたいな情報商材を読むと、自分でもできてしまうような気すらしますよね。

 

だけど、株やFXだけで暮らしていくことは絶対にオススメしないです。その理由は2つあります。過去の経験から書いてみようと思います。

 

1.資産が減る可能性がある!

 

もうね、これに尽きます。

 

会社員をやりながら投資をしていると気付きにくいけれど、いざ定収入がなくなった状態で損失が出ると、普通の人はその恐ろしさに耐えきれないです。まじで。

 

私も3年ほど前にFXを始めたときは本当に感動しました。ちょうどアベノミクスで円安が始まった頃で、買えば買うほど儲かって、「お金ってこんなに簡単に稼げるんだ。あんなにがんばって仕事する必要ないじゃん」と思ったものです。1ヶ月で70万円ほど稼ぎました。

 

しかし、あるとき相場に調整が入り急激な円高になってしまい、1ドル104円前後だったものが一時94円ほどまで高騰してしまったんです。100万円を、レバレッジ30倍は当たり前、多い時は50倍で買いポジションを入れていたので、一時150万円ほど含み損が出てしまいました。

 

ちょうど留学のために退職を決めた直後だったこともあって、会社辞めたのに留学資金がままならなくなることへの恐怖に取り憑かれ、夜も眠れない状況に。結局、プラマイゼロあたりになったところで耐えきれなくなって、全てのポジションを手放しました。70万円の利益は一瞬で吹っ飛びましたとさ。

 

 

しかし1年後、懲りずにシステムトレードというものに出会ってしまいました。

 

FXで利益が出なかったのは相場に感情が反応してしまい、適切なタイミングで売れないからなのでは?システムトレードなら寝ている間に資産を殖やせるのでは?」というなんとも都合の良い仮説を立て、インヴァスト証券に口座を開設してシステムトレードを運用してみました。

 

安定して良い成績を収めているプログラムを選んで様子をみたところ、最初は予想通り少しずつ着実に稼いでくれました。

 

だけど次第に負け続けるようになってしまい、そのうち寝れば寝るほど勝手に資産が減っていく結果となったのでした。10万円くらいの損が出てしまい、ついにトータルでマイナスとなってしまいました。

 

結局、相場なんてものは誰も予測することができないものなので、予測しようとすること自体が無謀な行為なんです。だけど、株やFXで食べていくことをオススメしないのは、相場が読めないから、というよりは、「資産が減ることへの恐怖に耐えられなくなるから」という感情的な理由の方が圧倒的に大きいです。聞くところによると、投資で稼いでいる人はどんなに儲けても安心できなくなってしまうんだとか。

 

とはいえ、こうやって人に言われて納得することもなかなか難しいと思うので、ぜひ早いうちに少額で失敗して勉強しておくといいと思います。

 

 

2.人の役に立たずに受け取るお金は嬉しくない

 

次に、意外と盲点なのがこれ。綺麗ごとのように聞こえるかもしれないけれど、人の役に立たずに受け取るお金って、全然嬉しくないんですよね。

 

投資というのは詰まるところゼロサムゲームなので、自分が得をすれば誰かが損しているんです。この過程で「価値」は全く生まれておらず、価値が生まれていないということは誰も喜んでいないんです。お金以外のものが動かないんです。

 

今思えば、FXで70万円稼いだときは確かに興奮したけれど、その過程には人との関わりは一切なくて、スマホとパソコンの画面だけを見ていてどことなく虚しかった気がします。

 

ビジネスで食べていこう!

 

だから、お金を稼ぐ手段はやっぱりビジネスであるべきだと、今は強く思います。投資を完全に否定する訳ではないけれど、あれは生計を立てるためのものというよりは、資産を守ったり、リスクヘッジするためのものだと考えられるようになったのは収穫です。

 

お客さんをしっかり喜ばせて、その対価としてお金を頂くのがやっぱりいいですよ。このメディアもそこだけはブレないように育てていくつもりです。

 

そんな体験談でした。ちゃんちゃん。